◇当院では嚥下障害の診察やリハビリテーションに力を入れています。
食事でむせるようになった、固形物の飲み込みにくさを感じるようになったなど気になることが
ありましたらご相談下さい。言語聴覚士が随時リハビリテーションも行っております。
◇末梢性顔面神経麻痺のリハビリテーションに関して。
急性期の治療に加え、約1年以内の末梢性顔面神経麻痺に対してのリハビリテーションを行っております。
まずは診察にてご相談ください。
◇睡眠時無呼吸症候群の検査およびにCPAP治療の管理を行っています。
夜間のいびき、無呼吸、呼吸が浅くなる、トイレによく起きる、昼間の眠気、熟睡感がないなどの症状でお困りでしたらご相談ください。
◇スギ、ダニによるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法について。
検査ならびに治療を行っております。スギ舌下免疫療法の開始に関しましては薬の供給不足が
ありますが、在庫がある場合もございますのでご相談ください。
など、耳に関する困りごとだけではなく、めまいなども耳が関係する場合があります。
耳が痛いという場合、原因はいくつかに分かれますが、最も多いのは耳内部に起きる炎症です。
耳の穴の奥にある鼓膜のさらに奥の空間を中耳といいます。
この中耳に炎症が生じる病気のことを中耳炎と言います。
中耳炎にはさまざまな種類があります。
急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、中耳真珠腫などがあります。
耳の痛み、聞こえづらい、耳が詰まった感じがする、発熱などの症状が出ます。
中耳に炎症を生じて膿(うみ)がたまることで生じます。
また、膿が多い場合には鼓膜が自然に破れて、耳から膿が出てくる場合があります。
滲出性中耳炎に移行する場合がありますので、耳鼻科で診療を受けることをお勧めします。
滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥の中耳という空間に滲出液といわれる液がたまり、音が聞こえにくくなる病気です。
お風呂やプールの水が中耳に入ったものではなく、中耳ににじみでてきた液体成分が、耳と鼻をつないでいる耳管という管が正常に
機能しないために排泄されず、溜まってしまいます。
お子さま自身が難聴に気づく事はまれですので、聞き返しが多い、TVの音が大きいなどの症状がみられたときには、
滲出性中耳炎を疑う必要があります。
鼻がつまる、鼻水が出る、くしゃみ、においがわからない、のどに鼻水が流れる、などの症状が出ている場合は、感冒、アレルギー性
鼻炎(花粉症)、副鼻腔炎、鼻腔腫瘍などさまざまな疾患が考えられます。
副鼻腔炎とは、顔の副鼻腔という空洞に炎症が起きる病気です。
副鼻腔は、前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞と4つあり、鼻と空気の交換をしています。
副鼻腔炎の原因は、細菌(風邪の後に生じることが多いです)、真菌(カビの一種です)、アレルギー、虫歯など歯からくるものなど
さまざまです。その原因によって治療方針が異なりますので、原因にあった治療が必要です。
風邪のウイルス感染のあとに続く細菌感染が多くを占めます。
元々アレルギー性鼻炎をお持ちの方が風邪をひくと、急性副鼻腔炎になってしまうことがしばしばあります。
のどが痛いことは風邪の時によく経験することです。鼻や口は外から細菌や、ウイルス、ほこりを吸い込みますが、体を守るために
のどにある扁桃組織が活躍して免疫力が働きます。この際に扁桃組織が腫れて痛みや発熱を起こします。細菌性の時には抗生物質が
有効ですが、ウイルス性の場合には無効です。風邪が流行っているなと感じたら手洗いとうがいをしましょう。
また、のどが痛いことが長く続く場合には他の疾患も考えられますので 、耳鼻咽喉科を受診してください。
のどには声帯という2本の白い帯状のひだがあり、発声時に振動することできれいな声が出ます。
声嗄れは、かぜで咳がひどく出たとき、カラオケなどで歌い過ぎたとき、大声を出し過ぎたときなどに経験しますが、
2週間以上声が嗄れるようなら耳鼻咽喉科を受診して声帯を見てもらったほうがよいでしょう。
声帯ポリープや喉頭がんなどの病気ではないか診察します。
日本国民の約25%がスギやヒノキ花粉症と言われています。
日本人の4人に1人はスギやヒノキ花粉症であり、もはや国民病とも言われて
います。ここ10年間で約10%も増えており、今後も増加する可能性があると
考えられています。自然治癒(何も治療しなくて、自然にスギやヒノキに対
するアレルギー体質が体からなくなってしまうこと)は少なく、数%と言われ
ています。一度発症すると95%程度の方は毎年のようにスギやヒノキ花粉症に
悩まされることとなります。
しかしながら、シーズンに入る前に治療を開始することで症状が軽く抑える
ことができたり、根本治療となる免疫療法という治療も最近注目されてい
ます。
良性発作性頭位めまい症は、頭を動かすと視界が回る、もしくは揺れるといっためまいが生じ、それに伴い吐き気・嘔吐の症状が起き
る病気です。耳石が管内で移動する半規管結石型と耳石がクプラに付着するクプラ結石型という大きく分けて2種類の良性発作性頭位
めまい症があります。
メニエール病とは、耳の奥の内耳にリンパ液がたまることによって生じる病気です。30~50歳代で発症することが多いです。
耳の詰まり感、聴力の低下、回るようなめまい、耳鳴りなどの症状が起きます。
一度症状が治まっても再発を繰り返し、その過程で聴力が徐々に低下していくことがありますので、かかりつけ耳鼻科を持つことを
お勧めします。
前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)は、突然、強い回転性めまいと吐き気・嘔吐の症状が生じます。
症状は強く、また長く続くことが多いです。聞こえの低下は伴いません。
耳垢栓塞によって、耳の聞こえが悪くなることや、圧迫感、耳閉感、かゆみなどの違和感がおこります。
耳垢を綿棒や耳かきを使って自分で取ろうとするとかえって押し込んでしまう場合がありますので、耳鼻咽喉科への受診をお勧め
します。
突発性難聴は、突然、左右の耳の一方が聞こえにくくなる病気です。原因がはっきりしておらず、40~60歳代に多くみられます。
まったく聞こえなくなる人、一部だけ聞こえなくなる人など、聞こえにくさは人によって異なります。
発症後すぐに治療を受けることで改善する可能性が高くなりますので、疑われましたら数日以内に耳鼻咽喉科を受診してください。